
「第42回 豊田市中学生の主張発表大会」が6月14日、豊田市民文化会館(豊田市小坂町12)で開催された。
日常生活の中での思いや考え、気づきを自分の言葉で表現することを通して、中学生に社会の一員としての自覚と行動を促そうと、1984(昭和59)年から続いている同大会。今年は「あなたへつなぐ思いの架け橋」をテーマに、各中学校の代表28人の中から書類審査で選ばれた10人が発表に臨んだ。
開会式では、豊田市青少年健全育成推進協議会の甲村敬司会長が「来場している皆さんは、発表者の思いを受け止め、発表者の皆さんは日頃思っていたことを存分にここで伝えて、思いをつないでほしい」とあいさつした。
大会では、日本人と中国人のハーフとして悩んだことや、亡くなったひいおばあちゃんとの約束、松平地区で商店を営んでいる祖父母と地域の関わりをテーマにしたものなど、家庭や学校生活で体験したこと、社会で起きているさまざまな出来事への考えや意見を発表。
このうち、高岡中学校の西山律希さんの発表では、生まれつき抱えている病気について受け入れ、何事にも全力で取り組むことを決断したことを語った。この中で、「苦しかったことは悪いことと捉えるかもしれないが、決してそうではない。何かに立ち向かい挑戦したということ。大切なことを忘れずに歩こう。栄光はそばに待っている」と力強く述べた。
全ての発表が終了すると、アトラクションとして末野原中学校・和太鼓部による迫力ある和太鼓の演奏が披露された後、講評、表彰式では、優秀賞5名、優良賞5名、WELOVEとよた賞、共感賞各1名を表彰し、受賞者に会場から盛大な拍手が送られた。