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足助・新盛小児童が「稲刈り体験」 稲作の工程・工夫について理解深める

稲刈を終えた児童の様子。豊田市新盛町にて

稲刈を終えた児童の様子。豊田市新盛町にて

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 足助地区にある豊田市立新盛小学校(豊田市新盛町)の全校児童による「稲刈り体験」が9月16日、近くの田んぼで行われた。

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 稲刈り体験は地元の地域おこし団体「新盛里山耕(しんもりさとやまこう)」と連携し、児童に地域住民と関わりながら稲作の工程や工夫について理解を深めてもらおうと、毎年行っているもの。

 当日は、1年生~6年生の全校児童19人と教諭、保護者、新盛里山耕のメンバーをはじめとする地域のボランティアが参加し、5月に児童たちが植えた奥三河地方のブランド米「ミネアサヒ」の稲刈りを行った。

 稲刈りに先立ち「はじめの会」が開かれ、倉知高子校長が「鎌の使い方などに気を付けて頑張りましょう」とあいさつし、参加者は学校の向かいの敷地にある田んぼへと移動。到着するとボランティアや保護者が刈り取りの手本を見せた後、児童たちが、のこぎり鎌を使って刈り取りを始めた。

 数日前の雨や強風のため半分近くの稲が稲穂の重さで倒れ、始めのうちはぎこちない手つきでの作業だったが、大人たちのアドバイスで徐々にコツをつかみ、約400平方メートルの田んぼの稲を1時間ほどで刈り取った。

 作業中、隣同士の児童やボランティアとの会話を楽しみ、カエルやイモリなどの水辺の生き物や田んぼに集まるトンボの姿を見つけて喜ぶ児童の姿が見られたほか、刈り取った稲を持って記念写真に収まるなど、終始、にぎやかで笑顔あふれる稲刈り体験となった。

 参加した児童からは、「一度にたくさんの稲を刈るのは難しかったが貴重な経験になった」「自分たちで田植えをして育てた米を食べるのが楽しみ」などの感想が聞かれた。

 この日収穫した米はおよそ100キロで、12月に行われる「感謝の会」で五平餅を作り、世話になった地域の人や保護者らに振る舞う予定。

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