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猿投農林高校とメグリアがコラボ弁当を共同で開発・商品化

今回のコラボ弁当を発案した猿投農林高校生活科学科アグリフード班3年の高宮涼佳(りょうか)さんと阿部綾桃(あやも)さん

今回のコラボ弁当を発案した猿投農林高校生活科学科アグリフード班3年の高宮涼佳(りょうか)さんと阿部綾桃(あやも)さん

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 愛知県立猿投農林高校(豊田市井上町)で9月24日、トヨタ生活協同組合(豊栄町・愛称「メグリア」)と共同で開発・商品化したコラボ弁当の試作・お披露目会が行われた。

猿投農林高校とメグリアがコラボ弁当を共同で開発・商品化

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 同校は1906(明治39)年に開校した農学校を起源とし、115年の歴史を持つ県立農業高校で、農業科、林産工芸科、環境デザイン科、生活科学科の4学科があり、農業や林業、造園、食物などの専門的な学習に取り組むと共に企業などと連携した学習に力を入れている。

 今回の商品開発は、卒業生がメグリアへ就職をしたことがきっかけとなり、メグリア商品部が課外活動支援として実施してきたもの。6月から特別授業の中で、生活科学科アグリフード班の3年生19人が同部職員と共に2種類の弁当の開発に取り組んできた。

 6年目を迎えた今年は、健康や環境、地域活性などSGDsに配慮することを課題に、豚肉の代わりに大豆肉を用いたメニューを企画し、商品の絵コンテを作成。試作や試食を重ね、その中から調理のしやすさや栄養バランスの良さなどを調整し、2つのメニューが選ばれ商品化が決定した。この日の授業では、生徒らがメグリアの職員からアドバイスを受けながら、商品化された2種類の弁当の盛り付けを行った。

 「大豆のお肉で味噌(みそ)炒め!栗と南瓜(かぼちゃ)で秋味覚弁当」を考案した高宮涼佳(りょうか)さんは「コロナ禍の自粛で外出できない中、サツマイモや栗、カボチャなどの秋の食材を使い、家庭で秋を感じることができる弁当に仕上げた。自分で考えることが今まであまりなかったので、自分が考えた商品が形になってうれしい」と話す。

 「大豆のお肉で麻婆茄子(マーボなす)!サバも加えて免疫アップ弁当」を考案した阿部綾桃(あやも)さんは「日本人に不足しがちな野菜や魚を摂れるように麻婆茄子やサバのみそ煮を入れた栄養満点な弁当になっている。第1弾と同じく大豆ミートを使い、ヘルシーになっているので多くの人に食べてもらいたい。自分が考えた弁当をたくさんの人食べてもらえることはうれしい」と話す。

 販売期間は、第1弾「大豆のお肉で味噌炒め!栗と南瓜で秋味覚弁当」=9月25日~10月14日、第2弾「大豆のお肉で麻婆茄子!サバも加えて免疫アップ弁当」=10月15日~11月3日。価格は1パック429円で、メグリアの大型店11店舗で扱う。

 10月2日には弁当を考案した生徒らが、地元ケーブルテレビ局「ひまわりネットワーク」の情報番組「じもサタ」に出演し、開発した弁当についてPRする予定。

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