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豊田市博物館で「深宇宙展」 実物・実物大模型を見て宇宙を体感

ソユーズ宇宙船帰還モジュールについて説明する戸梶さん

ソユーズ宇宙船帰還モジュールについて説明する戸梶さん

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 特別展「深宇宙展-人類はどこへ向かうのか-」が10月18日、豊田市博物館(豊田市小坂本町5)で始まった。

豊田市博物館で「深宇宙展」 実物・実物大模型を見て宇宙を体感

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 同展は、アメリカ主導の国際協力体制の下、アポロ計画以来の月面への有人着陸と長期滞在を通した持続的な月探査を目的とした「アルテミス計画」のために日本が開発している有人月面探査車の実物大模型や、大画面で体感する火星ツアーなど、最新宇宙探査技術とその成果を一堂に紹介する大規模宇宙展。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の火星衛星探査機MMXの主任研究開発員を努め、現在は「宇宙開発のわくわく」を一人でも多くの人に伝えていく「宇宙開発エバンジェリスト」としても活動する戸梶歩さんらの監修の下、人類が挑んできた宇宙開発の歴史と最前線、その先に広がる宇宙の未来までを4章で紹介。ロケットで始まる宇宙開発、月や火星への探査、銀河系のかなたへ、科学の進歩が切り開いた宇宙の世界を、実物・模型・映像・体験型展示で体感できるようにする。

 中でも、JAXAとトヨタ自動車などが開発を進めている宇宙飛行士が車内で1カ月生活しながら探査を行える、次世代の月面探査車「有人与圧ローバー」の全長約7メートル、幅・高さ約5メートルの実物大模型を世界初公開する。

 このほか、世界で初めて小惑星の粒子を持ち帰った「はやぶさ」と、水やアミノ酸を含むサンプルを小惑星から持ち帰った「はやぶさ2」の貴重な粒子も顕微鏡で観察できる。

 日本の民間人で初めて国際宇宙ステーション滞在を果たした前澤友作さんが搭乗したソユーズ宇宙船も特別展示し、超高温の大気圏再突入の痕跡が残る外壁を見ることで、地球帰還時の環境の過酷さを実感できるほか、実際に使われたパラシュートと前澤さんが着用した宇宙服も併せて展示している。

 戸梶さんは「実物・実物大が持つ迫力、オーラを感じてほしい」と話し、来館を呼びかける。

 開館時間は10時~17時30分。祝日を除く月曜と12月28日~1月2日休館。入館料は、一般=1,900円、高校・大学生=1,000円、中学生以下無料。1月18日まで。

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