給食配送用FC小型トラックの出発式が11月14日、みよし市学校給食センター(みよし市三好町)で開かれた。
みよし市で給食配送用FC小型トラックの出発式 愛知県内初導入
同市は2025年3月、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロの実現を目指すロードマップを掲げた「みよし市ゼロカーボンシティ推進計画」を策定し、水素の社会実装に向けた「水素利活用ビジョン」を定めている。今回、地域の水素事業を高めていくため、水素の利活用を促進する事業への取り組みとして燃料電池を動力源とするトラックを給食配送車として愛知県で初めて導入した。
式典には、小山祐みよし市長をはじめ、愛知県経済産業局の犬塚晴久局長、トヨタ自動車をはじめとする自動車メーカー5社によって設立されたCJPT(Commercial Japan Partnership Technologies)の木全隆憲エグゼクティブフェローら、関係者が出席した。
公開されたFC小型トラックには、児童に親しみやすい地球を模したかわいいキャラクターや「水素でつなぐこれからの未来」というコンセプト、県が燃料電池商用車の普及に向けて導入意欲を高め、愛知から「チャレンジの輪」を広げていくことを目的として作られた「あいち水素チャレンジ」のロゴマークを施す。
式典後、FC小型トラックは初めての配送先である緑丘小学校へ向けて出発。緑丘小学校では、3年生の児童およそ70人と教職員らがトラックを拍手で出迎え、初めて導入された水素を燃料とした燃料電池式のトラックに興味津々な様子だった。
小山市長は「市として進めるゼロカーボンの施策の核となる取り組み。(給食配送車ということで)子どもたちも水素、そして環境の問題に関心を持つきっかけにしてほしい」と期待を込め、「今後、三好ケ丘駅前の開発や市の公共交通の中でも水素の活用を検討したい」と述べ、水素活用に注力する姿勢を示した。