「FIA世界ラリー選手権 フォーラムエイト・ラリージャパン2025」が11月6日~9日、豊田市を含む愛知県と岐阜県で開催された。
世界ラリー選手権は世界中のさまざまな道路を舞台に開催されるモータースポーツで、自動車競技の最高峰の大会として多くのファンに愛されている大会。ラリージャパンは、今シーズン、世界各地で開催されている同選手権の第13戦で、一昨年・昨年に続き今年も豊田市が主催者となり開かれた。
開幕初日となった6日は、鞍ヶ池公園で「シェイクダウン」と呼ばれる試走と、最初のスペシャルステージが行われた後、名鉄豊田市駅前でオープニングセレモニーが行われ、51台のラリーカーによるパレードなど、華やかな演出で開幕に花を添えた。
「リエゾン」と呼ばれるラリーカーが一般の車両と共に走る区間で選手たちを応援するイベントも各地で行われ、名鉄豊田市駅前の県道豊田市停車場線一帯では7日夕方、ラリーカーが通過。訪れた人たちがラリーについての解説を聞きながら迫力あるエンジン音で通過するラリーカーに旗を振ったり、撮影したりするなど、思い思いにラリーを楽しんだ。時折、選手が沿道の人たちに手を振り返すと興奮した様子で喜びを表現する人の姿も見られた。
今大会は、TOYOTA GAZOO Racingが総合1位から3位までの表彰台を独占した。TOYOTA GAZOO Racingの勝田貴元選手は、3日目のクラッシュが響いて総合17位となったものの、最終日のスペシャルステージ17・18の区間を連続で制すなど、日本人唯一の世界ラリードライバーとしての存在感を示した。
ラリージャパン2026は来年5月28日~31日、引き続き豊田市をはじめとする愛知県と岐阜県で開催される。