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「小原歌舞伎五月公演」 豊田・小原地区の伝統芸能を幅広い世代で継承

「小原歌舞伎 五月(さつき)公演」の様子。

「小原歌舞伎 五月(さつき)公演」の様子。

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 豊田市小原交流館(豊田市永太郎町)で6月19日、「小原歌舞伎 五月(さつき)公演」が行われた。

「小原歌舞伎五月公演」 豊田・小原地区の伝統芸能を幅広い世代で継承

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 小原歌舞伎は江戸時代に始まり、豊田市無形民俗文化財に指定。毎年、文化の継承や後継者の育成などを目的に公演が行われているが、本年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で1カ月遅れての開催となった。

 当日は同館内の歌舞伎舞台「ザ・小原座」を会場に、子ども歌舞伎による「白波五人男 稲瀬川勢揃(ぞろ)いの場」をはじめ、藤岡歌舞伎による「菅原伝授手習鑑 吉田社頭 車曳」、小原歌舞伎保存会による「二月堂春日の由来 良弁杉」の演目を3部構成で上演した。

 最初に上演された、子ども歌舞の「白波五人男 稲瀬川勢揃いの場」」は5人の盗賊を描いた歌舞伎の代表的な演目で、メークをした子どもたちが舞台に登場し本番に向けて練習してきた成果を披露。中でも、大勢の追手の役人が待ち構え5人の盗賊を取り囲み捕まえようとする場面で5人の盗賊が次々と名乗りを上げると、観客席から多くのおひねりが投げ込まれ、追手たちとの大立ち回りを迫力満点で演じた。

 小原歌舞伎保存会による「二月堂春日の由来 良弁杉」は約20年ぶりに披露された演目で、子どもの頃、サギにさらわれて二月堂の前の杉の木にひっかかっていたのを大僧正に助けられた主人公の良弁と母親が再会する感動の物語を小原歌舞伎保存会のメンバーが熱演し、会場から大きな拍手が送られた。

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