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豊田・民芸の森で「こま犬」のコレクション展 多彩な表情のこま犬展示

森の本多コレクション展「陶磁のこま犬とその周辺」で展示しているこま犬。

森の本多コレクション展「陶磁のこま犬とその周辺」で展示しているこま犬。

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 豊田市民芸の森(豊田市平戸橋町)で現在、森の本多コレクション展「陶磁のこま犬とその周辺」を開催している。

豊田・民芸の森で「こま犬」のコレクション展 多彩な表情のこま犬展示

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 同展では、日本を代表する古陶磁研究家として知られ、豊田市の名誉市民である故・本多静雄さんがかつて収集し、現在は豊田市民芸館が所蔵する陶磁製のこま犬と、こま犬をモチーフにした絵画作品、図書などの関連資料合わせて25点を展示。

 本多さんが江戸中期の建物を移築し、日本の伝統的家屋である「曲り家」に改築した「田舎家・青隹居」を会場に、少しとぼけたような顔の愛嬌(あいきょう)のあるものや、釉の色や施し方が面白いもの、表情豊かなものなど主に江戸時代に瀬戸や美濃で作られた焼き物のこま犬を展示している。

 このほか、どっしりと構えた木製のこま犬や抽象画のように、こま犬が描かれている大皿、「お犬さま」のタイトルで、キツネのような風貌のこま犬が一対ではなく10体がずらりと並ぶ展示もある。

 同館の都筑正敏館長は「こま犬は想像上の生き物ので、魔よけと言われている。2匹をよく見てると『あ・うん』の口をしている。『あ』は50音の最初、『ん』は最後で、人生の最初と最後を意味すると思われる。庶民の願いや感謝を込めて作られているので、そういう顔の表情も、じっくりご覧いただけたら」と話す。

 開館時間9時~17時。月曜休館。観覧無料。4月9日まで。

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