
豊田市博物館(小坂本町5)で6月28日、特別展「古代エジプト」が開幕した。
同展は、名古屋大学デジタル人文社会科学研修推進センターの河江肖剰・教授監修の下、米のブルックリン博物館の古代エジプトコレクションから、彫刻、宝飾品、土器、ミイラなど3つのテーマごとに関連した遺物約150点を展示。
1つ目のテーマである「古代エジプト人の謎を解け」は、千王朝時代からプトレマイオス朝時代までの数千年にわたる古代エジプト文明の日常生活にスポットを当て、王宮の調理場が描かれたレリーフや、守護の神々が彫られている木製の枕など5000年前の古代エジプトの人々の姿、生活、文化を掘り下げる。
2つ目のテーマの、ピラミッドに潜む謎を掘り起こす「ファラオの実像を解明せよ」では、ギザの大ピラミッドを建造させた「クフ王」ではないかとされている巨像の一部の頭部など、3000年の王朝史を通じて活躍した12人の王が登場し、最後のテーマである「死後の世界の門をたたけ」では、神官「ホル」の遺体を収めたカルトナージュとミイラを展示するなど、展示を通じて古代エジプトの生活が垣間見える内容となっている。
開館時間は10時~17時30分。月曜休館(祝日は開館)。入館料は、大人=2,300円、高校生・大学生=1,200円。9月7日まで。