
高橋中学校(豊橋高橋町4)ボランティア部の生徒と消防署員による救急合同訓練が8月10日、高橋交流館(高橋町3)で行われた。
同訓練は、豊田市消防本部が、救急事案において多数傷病者が発生した際の現場対応力強化と、生徒の自助・共助の学びを深めることを目的に、高橋中学校のボランティア部と初めて実施したもの。
当日は、中消防署東分署の職員と、高橋中学校ボランティア部の部員22人が多数傷病者救急訓練に参加。高橋交流館の多目的ホールを中学校の体育館に見立て、体育の授業中に複数の生徒が体調不良を訴えたという想定で行われた。
生徒たちは事前に割り振られた役割に沿って、体調不良者役、応急手当役、救急隊を現場まで案内する誘導役などを担当し、消防職員と連携しながら担架の代わりに毛布を使って傷病者を運んだり、保冷剤を脇の下に差し込み体温を下げる応急処置を行ったりするなど、緊迫した雰囲気の中、訓練に取り組んだ。
続いて、夏場に増える熱中症の症状や予防、応急手当の方法が紹介された後、119番通報を体験。代表生徒が実際に消防署員とやり取りしながら、傷病者の容体を伝え、心肺蘇生を行うなど、緊急時の対応について学んだ。