
豊田市足助地区の紅葉の名勝「香嵐渓(こうらんけい)」で8月23日・24日、「第5回香嵐渓一の谷フェスタ」が開催された。
豊田・足助で「香嵐渓一の谷フェスタ」 市長らによる里山トークショーも
香嵐渓内でレストランやグランピング施設などを運営する「香嵐渓一の谷」をグループ傘下に置くホンダロジコム(春日井市)が、夏の香嵐渓の魅力を多くの人に知ってもらい、足助地区の集客に貢献しようと企画した。2021年の同施設リニューアルに合わせて、例年この時期に開いている。
昨年は台風接近の影響で中止となったため2年ぶりとなった今回も、農村の昔ながらの手仕事や年中行事を再現する観光施設「三州足助屋敷」を運営する三州足助公社の協力で、「香嵐渓広場」「香嵐渓一の谷」の2会場で開催した。
香嵐渓一の谷会場では、駐車場に「足助にぎわいマーケット」を開設。地元の飲食店やキッチンカーなどが出店し、ローストビーフ丼や焼き鳥、たこ焼き、キクラゲこんにゃくなどを販売。ラジオ中継車ではリクエスト番組も行い、音楽とともに食事を楽しむ家族連れやカップルなどの姿が見られた。
古民家の周辺に設けた「縁日ブース」では、家族で夏の思い出作りができるよう「アユのつかみ取り」などの体験ブースを設けた。
香嵐渓広場の会場では、「MUSIC&DANCE」をテーマに、キッズダンスやフラダンスなど、さまざまなジャンルの市民団体、名古屋の男性アイドルグループ「カラフルダイヤモンド」、豊田のご当地アイドル「Star☆T(スタート)」がライブパフォーマンスを行った。
2日目には、足助地区を取材するラジオ番組「あすけ探訪~あすたん~」の公開収録を兼ねた「山里トークショー」も行い、太田稔彦豊田市長をはじめ、足助地区で地域課題に取り組む若手経営者が出演。獣害や中山間地地域の持つ魅力などについて語った。
この中で、太田市長は「豊田市は高速道路網が張り巡らされているので、愛知県内の主な都市から1時間程度で来られ、利便性が高い田舎で、潜在的な可能性を感じる。多くの人に豊田の山里の魅力を発信し、一緒に盛り上げていきたい」と期待を込めた。