
「矢作川(やはぎがわ)感謝祭2025」が9月7日、千石公園(豊田市千石町6)で開催された。
同イベントは、西三河地方の人々の生活を支え、多くの生き物を育んでいる矢作川流域の課題を再認識するとともに、自然の恩恵に感謝し、その実力と魅力を多くの人々に伝え、共感と行動へとつながることを目的に、流域の森林組合や企業などで構成する実行委員会が主催するもの。2009(平成21)年に始まった前身の「矢作川天然アユ感謝際」から数え17回目の開催となった。
今回は、「流域意識を高める」「豊かな自然は足元にある」「いろいろいるから面白い」「自由な遊びは自己責任で」を基本方針に掲げ、アユの塩焼きなどが味わえる販売ブースや矢作川の生き物の展示、ステージ発表などが行われた。
ステージ発表では、矢作川流域の調査・研究に取り組む矢作川研究所の洲崎燈子さんと、地域新聞「矢作新報」編集長で市民グループ「矢作川水族館」の館長を務める新見克也さんによるトークショー「矢作川森のトーク」、地元で活動するプロやアマチュアミュージシャンなどによるライブ演奏などが行われた。ステージ前のベンチでは観覧する来場者の姿が見られた。
このほか、豊田市内で福祉施設を運営する事業者などから成る実行委員会が主催する「福祉マルシェ」も行われ、社会福祉施設と農家が連携する「農福連携」の野菜や食品の販売などもあり、終日、家族連れなどでにぎわいを見せた。