
「あいち伐木競技会2025」が9月14日、千石公園(豊田市千石町6)行われた。
伐木競技は、林業技術や安全作業意識の向上のため、林業に従事する職人らが参加するもので、全国大会「日本伐木チャンピオンシップ」(JLC)や世界大会「世界伐木チャンピオンシップ」が開かれている。
森林環境譲与税を活用した「人材の確保・育成」に関する取り組みの一つとして、2023年に愛知県東栄町で初めて開かれた同競技会。3回目となる今回は多くの市民らが来場する「とよた産業フェスタ2025」に合わせ、初めて豊田市で開催された。
大会には県内の団体・企業から15人が出場し、「伐倒競技(マストツリー方式)」と「丸太合わせ輪切り競技」の2種目でチェーンソーの操作技術などが競われた。
このうち伐倒競技は、矢作川河川敷に高さ11.5メートルの丸太を設置し、実際の木に見立てて目標に向かって早く正確に切り倒すもの。選手はチェーンソーを使い、目標に向けて手際よく丸太の根本に順に切り込みを入れていき、ドーンという音を立てて地面に木が倒れると、来場者から大きな拍手が送られた。
このほか、林業に関するパネル展示や林業の仕事に興味のある人に向けた就職相談会も行われ、パネルの前で足を止めたり、相談会の窓口でパンフレットを手にしたりする来場者の姿も見られた。