
コミュニティーFM「エフエムとよた(愛称=ラジオ・ラブィート)」(豊田市若草町3)で放送している、少年院や刑務所入所経験者や家族らの実情を当事者本人が紹介する番組「コウセイラジオ」とNHKラジオがコラボした特集番組が9月、NHKラジオで放送される。
少年院経験者らが語る番組「コウセイラジオ」 NHKとコラボ特集番組
同番組は、中日新聞記者の芳賀美幸さんが、受刑者自らが発信する「刑務所ラジオ」などを研究する中で企画。芳賀さんが記者として取材活動で出会った、非行当事者の社会復帰を支援するNPO法人「再非行防止サポートセンター愛知」の高坂朝人理事長が番組を進行している。
番組タイトル「コウセイラジオ~break through the wall~」は、社会復帰を意味する「更生」と、「公正」な情報が届けられることで非行少年や家族らの当事者が社会に立ちはだかる壁を乗り越えるとともに、地域住民の心の壁をなくしていくという思いを込めた。
監獄法や刑法改正に携わった、愛知県出身の元検事総長で弁護士の林眞琴さんをゲストに迎えることから、エフエムとよたが放送100年の節目で特集番組を放送しているNHKラジオセンター(東京都渋谷区)の高山哲哉アナウンサーにコラボ企画を提案。高山アナウンサーが担当する平日昼のワイド番組「まんまる」の塚原泰介チーフプロデューサーが着目し、局の垣根を越えて特集番組の放送が実現した。
収録はNHKラジオセンターのスタジオで行われ、高山アナウンサーの進行で、これまでに放送した「コウセイラジオ」の音源を交え、今年6月に導入された拘禁刑や刑事司法改革、再犯防止に向けた課題の解決方法などについて、林さんと芳賀さん、高坂さんが議論を展開していく。
放送は9月27日の14時5分~55分。NHKラジオ第1、NHKワールド・ラジオ日本、インターネット配信サービスNHK「らじる★らじる」と「Radiko」で配信する。