「第12回豊田ものづくりブランド認定式」が9月25日、豊田商工会議所(豊田市小坂本町1)で行われた。
豊田商工会議所で「豊田ものづくりブランド認定式」 5社の製品・技術認定
豊田ものづくりブランドは、「自動車産業で培った高度な技術、生産方式を持つ産業都市」である同市を支える中小企業、小規模事業者の持つ優れた技術や製品にスポットを当て、一定の基準を満たすものを認定するブランド認定制度。企業の発展・雇用促進と豊田市のものづくりレベルの向上・イメージアップを目的に、2014(平成26年)度から実施している。
12回目を迎えた今回は、今年2月~7月に市内中小企業、小規模事業者から5件の技術・製品の申請があり、「ME-TOYO」「サンリツオートメイション」「SEVEN ENGINEERING JAPAN」「ナカネセラム」「みはたま」の5社が認定を受けた。
認定式には、各社の代表者、太田稔彦豊田市長、豊田ものづくりブランド協議会の会長を務める三宅英臣・豊田商工会議所会頭らが出席。三宅会長、太田市長のあいさつに続き、認定企業の代表に三宅会長から認定証書、盾が授与された後、「これを機に販路を拡大していきたい」「今後も良いものづくりを続けていきたい」「世界に挑戦したい」など、各社代表者が受賞の喜びを表すとともに、今後に向けた意気込みを語った。
認定式が終了した後、会場後方に設けられた認定企業のブースで、出席者に技術・製品をアピールした。
AIの技術を用いて豆の選別や味覚データを基に好みに合わせたコーヒーを配合・抽出するFlavor Craft AIが認定された「みはたま」エンジニアの金山春菜さんは「昨年できたばかりのスタートアップ企業なので、認定いただき本当にありがたい」と喜びを語り、「ホテルや喫茶店から話をいただいているほか、今後は海外の方への進出も考えている」と話す。
大容量のパン生地をリフトで持ち上げ機械に投入する「食品工場向け投入機 くるりふと」を開発したME-TOYOの石田親宣さんは「(認定されて)うれしい。今は製パン業界がメインだが、今後は他の業種でも使ってもらえるよう販路を拡大していきたい」と展望を語った。
認定事業者は今後、展示会への共同出展など、豊田商工会議所の支援を受け、全国の事業者に向けた訴求を行っていく。