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豊田市自主防災会連絡協議会が梅雨前に研修会 自衛隊から防災事例学ぶ

「豊田市自主防災会連絡協議会 定時総会・研修会」で行われた講演会の様子。

「豊田市自主防災会連絡協議会 定時総会・研修会」で行われた講演会の様子。

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豊田市福祉センター(豊田市錦町1)で6月3日、「豊田市自主防災会連絡協議会 定時総会・研修会」が行われた。

豊田市自主防災会連絡協議会が梅雨前に研修会 自衛隊から防災事例学ぶ

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同市では、住民が主体となり「安全で住みよい、災害に強いまち」にする目的で自主防災会を組織しており、現在、同市内全301自治区で326組織を結成している。

 新型コロナ感染症の影響で3年ぶりの開催となった総会には、各組織の代表や、地域防災の関係者ら約200人が出席した。

 式典の冒頭、豊田市自主防災会連絡協議会の酒井保彦会長があいさつに立ち、「今年は『47災害』(昭和47年7月豪雨災害)から50年目に当たる。これから台風シーズンを迎えるが、自主防災会にとって、安否確認と避難所運営、地域の防災組織作りが大きな使命。普段の生活から始まるのが防災の基本だと思うので、地域の人に声がけをしてほしい」と地域防災への協力を呼びかけた。

 続く表彰式では、地域の安全を守るため積極的に防災活動を実践し、自主防組織の育成発展に貢献した2団体の代表者と個人4人に酒井会長から賞状が手渡されると、会場からは大きな拍手が送られた。

 総会に続いて行われた研修会で、陸上自衛隊豊川駐屯地第10特科連隊第1大隊長で3等陸佐の川部雄一さんが「災害への備えのススメ」と題した講演を行った。

 この中で川部さんは、自衛隊が災害派遣される場合の3要件や根拠となる法律などについて、過去に発生した災害での事例を交えて説明。地震や風水害などでの人命救助やがれき除去のほか、入浴や音楽隊の慰問といった生活支援など、幅広い支援活動について写真を用いて紹介した。

 防災訓練については、「訓練の計画を立てる時に焦点を絞ることで、目的を明確にし、編成や装備を具体的にすることができ、訓練後の研修に役立てられる。特に安全管理を徹底し、危険な項目を挙げ対策を立てて訓練を行っている」と自衛隊の訓練を事例として挙げたうえで、「防災にとって過去の災害の教訓を風化させないことが大切。防災訓練や話し合う時間を持つことは意義のあることなので、ぜひ継続してほしい」と、日頃から防災意識を持ち続けることの重要さを訴えた。

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