愛知環状鉄道が6月10日、同鉄道新豊田駅構内のコンビニで防災用缶詰パン「備えて安心 愛缶」の販売を始めた。
同社は、岡崎市から豊田市、瀬戸市を経由し春日井市を結ぶ鉄道路線を運営する第3セクターで、沿線に自動車関連企業や高校・大学などが立地していることから、コロナ禍によるテレワーク普及の影響で利用者が減少し、利用者拡大や知名度向上が課題となっている。
そのため、知名度向上と防災への啓発を目的に、愛称である「愛環(あいかん)」にちなみ、防災用缶詰パンの商品化を発案。障がい者就労支援などを行う「名古屋ライトハウス」に製造を依頼し、販売にこぎ着けた。
缶詰はチョコチップ味の長期保存パンの2個入りで、ラベルには同線で7月9日に約半年間の運行を終了する2000系車両「フラワートレインG33編成」の写真をあしらい、缶を飾って楽しむこともできるようにする。
事業開発課の谷口健一さんは「鉄道ファン以外の沿線の人にも非常食や手土産として手に取ってもらい、愛環を身近に感じてもらえれば」と話す。
価格は500円。新豊田駅構内の「デイリーヤマザキ」限定で扱う。