みよし市黒笹町地内の境川源流域で6月18日、「水中生物観察会」が行われた。
これは、市内の自然環境の保全・整備に取り組み、市民が自然と触れ合うことができる機会を提供する事業などを行うNPO法人「みよしの自然環境を守る会」が、自然の生態系や環境を守る大切さを知ってもらおうと定期的に開いているもの。
当日は、家族連れや授業の一環で参加している大学生など約230人が集まり、過ごしやすい気候の中、ビオトープや田んぼ、水路に生息する生き物を観察した。
参加者は、大小のたも網や観察かごを手にビオトープの中に足を踏み入れ、網を水に沈めて泥をすくい、水辺に棲(す)む生き物を捕まえていき、観察かごの中の生物をうれしそうに見つめる子どもと、その様子を笑顔で写真に収める保護者の姿も見られた。
水路では、当日朝5時に設置された水掫(もんどり)と呼ばれる仕掛けを引き上げる体験が行われ、参加した子どもたちは中に入っていたアメリカザリガニやカワムツなどに声を上げて喜んでいた。
観察会の後半には、愛知教育大学の島田知彦・准教授が、この日見つかったカエルやタニシなどを例に挙げながら、在来種と外来種の違いや外来種が在来種の生態系に与える影響などについて説明。参加者は生き物に対する理解や里山への学びを深めていた。