豊田市民文化会館(豊田市小坂町12)で6月25日、「とよた将棋フェスタ2022」が開催された。
豊田市民文化会館で「とよた将棋フェスタ」 杉本昌隆八段らプロ棋士が指導対局
将棋文化の振興と青少年の健全な育成を目的に、豊田市文化振興財団と豊田市が主催して毎年この時期に開いている同イベント。当日は、クラス別で行う将棋大会を中心に、藤井聡太竜王の師匠として知られる杉本昌隆八段をはじめ7人のプロ棋士との指導対局、ふれあい将棋コーナーが行われた。
このうち将棋大会は、愛知県に在住・在学の中学生以下の62人が参加し、小学2年生以下の部、小学3・4年生の部、 小学5・6年生の部、中学生の部の4つの部門に分かれ、勝負に臨んだ。
スタートの合図ともに大会が始まると、会場内に将棋盤に駒を打つパチパチという音が響き渡り、序盤から駒を取り合う激しい勝負や、周りが他の駒で固められた王将を攻め崩そうと持ち時間をめいっぱい使って考え込み、何手先も読み合うなど、どの対局も白熱した戦いを繰り広げていた。
将棋大会に参加した子どもを対象とした指導対局では、杉本昌隆八段、中山則男六段、中澤沙耶女流二段などのプロ棋士との「多面指し」を行い、対局中は場面ごとに攻めるポイントなどを解説すると、子どもたちは盤面を真剣な表情で見つめ、うなずきながら将棋の戦法を学ぶ姿が見られた。
このほか、ふれあい将棋コーナーでは、将棋を指したことのない子どもたちが日本将棋連盟の将棋指導員の分かりやすい指導の下、駒の動かし方を教わるなど、将棋の魅力に触れていた。