足助地区の城跡公園「足助城」(豊田市足助町)で現在、ササユリの花が見頃を迎えている。
足助城は旧足助町の町制施行100周年を記念して、1993(平成5)年に再建された城跡公園。町並みを見下ろす標高301メートルの真弓山に、高櫓・長屋・物見矢倉・厨などの建物が復元されている。
城内ののり面にはユリ科の多年草のササユリ約200株が点在し、白やピンクの花をつけ、散策や写真撮影に訪れる人の目を楽しませている。
ピークを迎えた6月1日は駐車場に県内ナンバーの来場者が目立ち、可憐に咲くササユリをカメラに収める夫婦やグループで散策を楽しむ人の姿が見られた。
ただ最近は、シカやカモシカなどの獣害が目立ち、侵入を防ぐネットを設置するなどの対策を講じているが、今年も下山道の周辺は花を食べられる被害も出ており、関係者の頭を悩ませている。
施設を管理する三州足助公社の柴田さんは「山城と群生するササユリが見られる数少ないスポット。貴重な光景を楽しんでほしい」と話し、足助城スタッフの原田さんは「この1週間が見頃。お城と併せて見に来てほしい」と呼び掛ける。
開園時間は9時~16時。木曜休園。入園料は300円。