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豊田高専、鳥羽高専とタッグを組み「高専GCON」で最優秀賞受賞

「かきっ娘」として「高専GCON」で最優秀賞受賞を受賞した佐藤舞乙さん(左)、内藤万結さん(中央)、内藤千晶さん(右)。

「かきっ娘」として「高専GCON」で最優秀賞受賞を受賞した佐藤舞乙さん(左)、内藤万結さん(中央)、内藤千晶さん(右)。

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 「第2回高専GIRLS SDGs×Technology Contest(高専GCON2023)」で鳥羽商船高等専門学校(以後、鳥羽高専)との合同チームで文部科学大臣賞を受賞した豊田工業高等専門学校(以後、豊田高専)(豊田市栄生町2)の生徒が1月30日、同校で取材に応じた。

豊田高専、鳥羽高専とタッグを組み「高専GCON」で最優秀賞受賞

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 同コンテストは、女子学生を中心としたチームで日頃行っている研究や学習がSDGs観点からさまざまな社会課題に対してどう貢献できるか考えることにより、未来の研究者・技術者としてさらなる成長を促すことを目的に開催しているもの。今回は85チームがエントリーし、本選にはその中の12チームが出場した。1月21日に東京で行われた本選には12チームが出場した。

 今回の合同チームは、鳥羽高専が「余ったカキ殻の使い方」について豊田高専に相談したことをきっかけに、豊田高専の生徒2人と鳥羽高専の生徒3人による合同チーム「かきっ娘」を結成したもので、昨今のサウナブームにあやかってサウナ施設で使える二酸化炭素を吸収するカキ殻タイルを企画した。

 豊田高専からは環境都市工学科3年の佐藤舞乙さん、同学科3年の内藤万結さんが参加。開発は2023年3月ごろに始め、タイル製作は鳥羽高専が、性能テストは主に豊田高専が担当。10月ごろから、豊田高専で性能テストが始まった。

 愛知県と三重県という物理的なハンデやタイトなスケジュール、さらに佐藤さんが大会4日前に感染症のためコンテストへの出場を断念。内藤さんの実妹で、豊田高専1年の内藤千晶さんが急きょ佐藤さんの代わりを務めるなど、さまざまな困難を乗り越えての受賞となった。

 今回の企画には両校のほか、鳥羽のカキ殻加工業者や多治見の住宅建材メーカーも協力。豊田高専環境都市工学科の松本嘉孝教授は「高専同士のコラボや産学連携という部分も評価されたのでは」と話す。

 内藤さんは「鳥羽高専のメンバーと一緒に発表の練習をするのは前日だけで、ぶっつけ本番のような感じですごく緊張した。(賞を)取れるとは思っていなかったので感動した」と話し、佐藤さんは「(当日はコンテストに出場できなかったため)後から結果を聞いて、『ほんとかな』と疑った。頑張ってきたことが報われて良かった」と笑顔を見せた。

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