「とよたの先輩名鑑」掲載事業所による出張説明会が2月1日、愛知県立豊田工科高校(豊田市竹元町)で開催された。
豊田市は、地元優良事業所をPRし市内での就労意欲を喚起するため、2018(平成30)年度から冊子やウェブサイトで「とよたの先輩名鑑」を発信している。
今回、生徒に事業所の魅力を発信するとともに、同校卒業生で地元事業所で活躍する先輩社員の生の声を参考に、身近な視点から将来の進路選択について考える機会を提供する目的で出張説明会を行った。
当日は、「とよたの先輩名鑑」に掲載されている小島プレス工業、豊田鉄工、豊田電気の人事担当者と同校卒業生の先輩社員から、同校1年生約200人に向けて説明が行われた。
説明会では、各事業者の人事担当者から会社概要や事業内容、福利厚生などについて説明した後、同校卒業生の先輩社員は、入社の決め手や仕事のやりがい、働く厳しさなどを語った。
2020年の卒業生で、小島プレス工業で技能五輪に出場している志賀瞬太さんは「日々の成長や達成感を感じることができる」と仕事のやりがいについて語った。
2007(平成19)年の卒業生で、豊田鉄工でインド出張の経験をした安藤雅人さんは、生徒からの「海外出張の際、言語の壁はどう対応したのか」という質問に対して、「説明に必要な単語を覚えてカバーしたが、英語を覚えていた方がより自信を持って仕事に取り組めると感じる」と回答。
2022年の卒業生で、豊田電気で働く夏井一真さんは「最初は自分の技術が現場作業に追いつかない感覚があった」と入社当初を振り返りつつも、働く楽しさと魅力を伝え、生徒は先輩社員の貴重な意見を聞きながら、地元の事業所や進路選択への理解を深めた。
※豊田鉄工=(鉄は金へんに矢)