
食育講演会「伝統野菜から学ぶ~地元ならではの食文化」が2月8日、みよし市役所で開かれた。
同講演会は、食の正しい知識を身につけ、食に対する感謝の心を持ち、豊かな人間性の育成を図ることを目的に、同市が進める「第4次みよし市食育推進計画」の一環として開いたもの。
当日は21人が参加し、愛知県が認定している「あいちの伝統野菜」を中心に、県に縁のある在来種の野菜を伝え、広める活動に取り組む「あいち在来種保存会」代表世話人の高木幹夫さんを迎え、約1時間講演が行われた。
講演では、全国にある伝統野菜の紹介、あいちの伝統野菜に認定される4つの定義、具体的な野菜を例に挙げた各地の食文化の違いなどについて紹介。今では知名度の高い「練馬大根」「聖護院だいこん」の源流が清須市発祥の「宮重だいこん」で、「桜島大根」の源流が、あま市発祥の「方領だいこん」であることなど、愛知から各地に伝わった大根が、それぞれの地域の食文化に影響を与えたことが説明された。
みよし市でも地産地消を進めていることについて、高木さんは「地元で生まれ育った野菜を消費することで、野菜の安定供給にもつながる。ぜひ地元の農作物を応援してほしい」と参加者に呼びかけた。
参加者からは「もし作ることができるなら試してみたい」「伝統野菜のことは知っていたが。より深く知ることができた」などの感想が聞かれた。