
旧鈴木家住宅(足助町本町)で現在、「紙屋鈴木家de端午の節句」と題した企画展が行われている。
足助・紙屋鈴木家で企画展 ゆかりの五月人形やよろい飾りなど展示
同展は、施設の歴史を知ってもらうとともに季節を感じられる場として親しんでもらおうと、定期的に趣向を凝らして開いている企画展の一つ。今回の展示は、春の訪れとともに彩りを増す足助の街並みに合わせて企画したもので、こいのぼりが風に泳ぐ中、端午の節句にちなんだ展示が行われている。
会場では、市民から寄贈された土人形20体をはじめ、桃太郎や金太郎など鈴木家ゆかりの五月人形、よろい飾りのほか、当時の子どもたちが楽しんだかるたやめんこ、ターザンカードなどを展示している。
牛若丸と弁慶、織田信長と今川義元といった歴史上の人物の土人形は表情豊かな作りで、訪れた人々の関心を集め、かるたには昭和の時代に人気だった野球選手のイラストが描かれている。当時を知る世代には懐かしく、若い世代には新鮮に映る展示内容となっている。
同市文化財課足助分室の安江さんは「旧鈴木家住宅にゆかりの五月人形と、足助にゆかりの土人形、個性豊かな人形をぜひ見に来ていただければ」と話す。
展示は5月11日まで。開館は金曜・土曜・日曜・祝日の10時~16時。