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みよし市中央図書館で近代文学に親しむ講座 高村光太郎「道程」を学ぶ

「近代文学に親しむ講座」の様子

「近代文学に親しむ講座」の様子

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 図書館学習交流プラザ・サンライブで9月2日、「図書館読書啓発事業・近代文学を読む」と題した講座が開かれた。

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 講座は、日本近代の作家・作品を取り上げ、近代文学について理解を深めてもらうことを目的に、生涯学習における図書館読書啓発事業の一環として、毎年、中央図書館が主催して開いているもの。

 昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり一年ぶりの開催となった今回は、「高村光太郎『道程』を読む」をテーマに開かれ、市内在住の男女合わせて5人が参加した。

 この日は、講師を務める豊田工業高等専門学校の山口比砂准教授の案内の下、詩人であり、歌人であり、彫刻家でもある日本のアーティスト・高村光太郎の有名な詩集「道程」が執筆されるまでの人生を、光太郎のさまざまな作品を通して学んでいった。

 著名な彫刻家一家に生まれた光太郎がロダンの作品に触れ、パリに留学したことで、その後の人生が180度転換していく様や、光太郎が唯一の理解者と考えていた妻・智恵子との出会いなど、山口さんが資料などを基に情感あふれる語り口で説明。参加者は、波乱に満ちた光太郎の人生に触れ、魅了された様子で講師の話に耳を傾け、ノートにメモを取ったり、話を聞いてうなずいたりする姿も見られた。

 終了後、参加者からは、「光太郎の本はいろいろ読んできたが、今日の話を聞いてまた読み返そうと思った」「(光太郎の作品は)小学生のころ教科書で読んだだけだが、こんなにも奥が深いとは思わなかった」などの感想が聞かれた。

 山口さんは「まずは、このような状況の中で開催できたことを感謝したい。現場の空気感を確認しながら話を進めることができ、終了後には参加した方と一人一人、直接話をすることができたのもとても良かった」と振り返った。

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