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コンサートホールで「食品ロス削減全国大会」 豊田市制70周年記念事業の一環で

テレビ番組のニュースキャスターを長年務め、現在は国連食糧農業機関 日本担当親善大使を務める国谷裕子さんが基調講演を行った。

テレビ番組のニュースキャスターを長年務め、現在は国連食糧農業機関 日本担当親善大使を務める国谷裕子さんが基調講演を行った。

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 豊田市コンサートホール(豊田市西町1)で10月30日、「市制70周年記念事業 食品ロス削減全国大会in 豊田」が開催された。

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  食品ロス削減全国大会は、食品ロス削減に向けた全国的な機運の醸成と、持続可能な地域づくりのきっかけにしようと、2017年度から毎年、食品ロス削減の日と定められている10月30日に、「全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会」が、開催を希望する地方公共団体を募集し開催しているもの。

  豊田市は、生産、流通、消費など、あらゆる立場から食品ロスについて考え、その削減に向けた行動につなげていく機会にするとともに、食品ロスを単なる資源循環の推進にとどまらないSDGsの目標達成のための取り組みとして、今回初めて全国大会を開催し、全国から希望者およそ350人が来場した。

  開会に先立ち、同ホールの専属オルガニスト・徳岡めぐみさんによるパイプオルガン演奏が行われ、主催者を代表し、太田稔彦豊田市長があいさつに立ち、「この大会を通して、全国の皆さんと意見交換する中で食品、命のあり方について共に考え、行動していければと思う」と話し、開催の意義を強調した。

  その後、食品ロス削減の取組を消費者等に対し広く普及することを目的に、効果が期待できる取り組みを行った人を表彰した後、テレビ番組のニュースキャスターを長年務め、現在は国連食糧農業機関 日本担当親善大使を務める国谷裕子さんが基調講演を行った。

  「SDGsで考える食品ロスの削減」をテーマに講演した国谷さんは、SDGsという考えが生まれた背景、食料生産における変化を歴史と共に振り返りながら、SDGsが目指す世界について説明。最後には、「すべての人々、一人一人がなぜ食品ロス削減に取り組まなければならないのか、ということを自分事にして挑戦していってほしい」と呼び掛けた。

  ステージでは、「身近にある食品ロス削減の視点」をテーマにしたトークディスカッションが行われたほか、会場のロビーでは、官公庁や関係団体の食品ロスに対する取り組みを展示するブースも設け、来場者はイベントを通して食品ロスに対する知識をさらに深めていた。

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