「足助春まつり」が4月10日と11日の両日、豊田市足助町地内で開催された。
この祭りは、かつて足助を治めていた足助次郎重範公の偉業をたたえる祭事で、毎年、足助地区の中心部にある7つの町から花車が出されるもの。例年、初日に「試楽祭」、2日目に「本楽祭」が行われるが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、今年は規模を縮小して行われた。
本楽祭が行われた11日は、桜や藤の花で華やかに装飾された西町、本町、田町の花車が、それぞれの町を出発し、最終地点の足助神社を目指した。移動中、花車の中では、おはやしの笛の音色に合わせて、着物に身を包んだ少女たちが太鼓をたたき、歌を歌うなど、足助の古い街並みは華やかな雰囲気に包まれた。
国道の曲がり角に差し掛かると、花車を引く若い男衆が進行方向を変えるため、威勢の良い掛け声と共に勢いよく花車を回転させ舵を取り、祭りをさらに盛り上げ、町内を引き回した後、足助神社に到着。西町を先頭にそれぞれの町の花車が宮入りすると境内が活気づき、町ごとにおはやしが奉納され、祭りはクライマックスを迎えた。