みよし市文化センター「サンアート」(みよし市三好町)で3月18日、「消費生活講演会 落語で学ぶ消費トラブル対策」が行われた。
みよしサンアートで消費生活講演会 「消費者トラブル対策を落語で紹介」
同講演会は、消費生活に関する知識の普及を図り情報啓発活動等を推進するとともに、消費者が生涯にわたって学習する機会を提供し、消費トラブルの対策を身につけることで消費者として安全・安心な生活を過ごしてもらおうと、みよし市が定期的に開いているもの。
当日は、いきいきクラブの会員をはじめ約90人が参加。春風亭小朝さんや立川志の輔さんらへの台本提供などを行っている豊田市在住の落語家=微笑亭さん太さんが、「落語で学ぶ消費トラブル対策」と題した講演を行った。
講演では、点検商法や定期購入など近年被害が多発している悪徳商法を中心に、その手口や対策方法に関する創作落語を上演。一定金額を毎月支払う定期購入のトラブルでは、怪しいと思われないよう少額の入金で安心させるなど心理的効果を悪用したり、訪問販売や通信販売などで適用されるクーリングオフ制度が一部適用されない返品特約があったりすることに注意を払うことが必要と呼び掛けた。
コロナ禍での新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響により自宅時間が増えたことで悪質な訪問販売や電話勧誘によるトラブルが増えていることや、家屋の経年劣化の修理を台風の被害として保険会社へ申請を進める手口もあり、場合によっては詐欺罪として罰せられる危険性があることなどを時折笑いを交えながら紹介すると、参加者は笑顔を見せながらも真剣に話に聞き入っていた。
講座を担当した同市産業課の松田さんは「新型コロナの影響で講演会の開催が難しい状況だったが無事に開催でき、落語を通じて楽しみながら消費トラブルの実態や対策法を知ってもらうことができた」と話していた。