豊田市南部の福受(ふくじゅ)地区で4月11日、梨の開花に合わせてミツバチによる梨の受粉作業が行われた。
同地区は市内北部の猿投地区と共に梨の栽培が盛んで、JAあいち豊田梨部会に所属する43戸の農家が、両地区合わせて約27ヘクタールの畑で梨を栽培している。
梨は異なった品種でないと受粉しない性質を持っているため、福受(ふくじゅ)地区では梨部会員がミツバチを活用した受粉を40年以上前から続けている。
ミツバチは市内の養蜂家から借り受けたもので、同地区の約7.5ヘクタール2200本余りの梨の木の約8割程度をミツバチによって受粉させ、農家の作業量軽減を図っている。
受粉作業は花の状態を確認しながら2週間ほど続けられ、7月20日ごろから「愛甘水」「あけみず」の収穫を行い、11月のジャンボ梨「愛宕」まで8品種を「とよたの梨」として順次出荷する予定で、500トンの出荷を目指す。