みよし市立歴史民俗資料館(みよし市三好町)で現在、「大地を探れ!みよしの遺跡・地質調査最前線」と題した春季企画展が開催されている。
みよし・歴史民俗資料館で春の企画展 窯跡・遺跡から発掘の焼き物など展示
同展は、今年1月に発行されたみよし市の地質図と共に、近年の発掘調査で発見された建物の跡や土器のかけらなどをいち早く展示することで、今まで知られていない新しいみよしの歴史を詳しく知ってもらおうと企画した。
会場には、市内の荒畑遺跡や黒笹121号窯跡などで発掘された、皿や椀(わん)など約170点を展示し、写真や発掘物から地域の特徴を知ることができるようにした。
中でも、同市福谷(うきがい)町の遺跡で発掘された「井戸筒」は、49センチほどの高さの赤茶色の筒が3段重なった状態で見つかり、調査結果から江戸時代に常滑で作られたものであることが判明した。3つの筒が分かれた状態で展示し、それぞれの大きさや積み上げた際の高さを想像しながら楽しむことができるよう工夫する。
このほか、表土の下にどのような種類の石や地層が分布しているかを示した「地質図」と市内の遺跡の場所を照らし合わせた展示もあり、丘陵の頂きの部分や斜面に窯跡が点在していることや、平坦で固い大地に集落遺跡が分布されていることなどを詳しく紹介する。
開館時間は9時~17時。月曜休館。観覧無料。6月26日まで。