「豊田市わがまちアスリートファミリー」のオリンピアン2人が5月10日、オンライン開催の「JFAこころのプロジェクト MIRAIへつなぐ 夢の教室 in豊田」に登壇し、児童と交流した。
同教室は、豊田市が日本サッカー協会(JFA)・トヨタ自動車・中京大学との産学官4者連携プロジェクトとして全国初の取り組みとして行われているもので、2015(平成27)年から小学5年生児童を対象にした教室に国内のトップアスリートなどを講師として派遣している。
今回は、現役時代に「豊田市わがまちアスリート」として第一線で活躍し、引退後市民にスポーツへの関心を高め、する・楽しむ・支えるスポーツの推進に協力する「豊田市わがまちアスリートファミリー」に認定された陸上女子400メートルリレーで2012(平成24)年のロンドンオリンピックに出場した市川華菜さんと、2008(平成20)年の北京オリンピック、2021年の東京オリンピックで女子ソフトボール金メダルを獲得した峰幸代さんが、豊田市立青木小学校(豊田市青木町4)の5年生児童にオンラインで授業を行った。
その中で峰さんは、小学校から高校生にかけて抱いていた「夢」の変遷を、思い出や経験を交えて児童に語ったほか、小学校時代にやっていた野球をやめたくなった時、母親から「やると決めたことは最後までやりなさい」と諭されたことをきっかけに、「上手になりたい」「男の子に負けたくない」と心に炎がともり、その後のオリンピックでの金メダルにつながったエピソードなどを披露。児童らは、峰さんからの質問に元気に答えたり、金メダル獲得などの偉業に対し画面越しに拍手を送ったりするなど、金メダリストからの言葉に熱心に耳を傾けた。
このほか、児童らは「ピアニスト」「プロサッカー選手」「イラストレーター」「ユーチューバー」「動物の飼育員」など、それぞれの将来の「夢」を事前に用意された「夢シート」に記入し、峰さんやクラスメイトに発表。このシートは、いったん回収され、講師の峰さん、市川さんがメッセージとサインを記入し、後日、児童にプレゼントされる。
同教室は本年度、市内59校109クラスで行う予定。