豊田市美術館(豊田市小坂町8)で6月7日、「コレクション展 色、いろいろ」と題した展覧会が同時に始まった。
豊田市美術館で「コレクション展 色、いろいろ」 作家が感じ取った色を描き出した作品展示
「コレクション展 色、いろいろ」は、豊田市美術館のコレクションの中から、作家たちが、固有の色にとらわれず、自身の目で感じ取った色を画面に描き出した作品を展示する。
「色彩」という視点から、黒や赤、ピンクなど1つの色で描いた作品による「モノクローム」、クリムトなど多彩な色を用いた作家の作品を集めた「ポリクローム」、木や銅板など素材が持つ色を生かした作品を展示する「素材の色」など5つのキーワードの下に作品が並べられ、限られた色を用いた表現の奥深さや作家それぞれの色に対する世界観が感じられるようにする。
同展を担当する学芸員の北谷正雄さんは「色の表現は、自然の再現から芸術家の抽象的な観念の表現へと、近代から現代にかけて大きく変わった。色の使い方のさまざまなあり方を楽しんでほしい」と話す。
開館時間は10時~17時30分。月曜休館(祝日は開館)。観覧料は一般300円ほか。9月4日まで。常設展示室では同館が購入した奈良美智さんの大作などを展示する