豊田市猿投地区で現在、早生の中心品種「日川白鳳(ひかわはくほう)」の収穫がピークを迎えている。
同市は、栽培面積、出荷量ともに県下有数の「桃の産地」として知られ、市街地北端に位置する猿投地区では、JAあいち豊田桃部会のメンバーを中心に6月から9月にかけて9品種を栽培。今年は春先に気温が高かったこともあり、早く出荷が始まった。
36年にわたり桃の栽培を手がけている同組合桃部会の森敏康・部会長が所有する舞木町の畑では6月22日、旬を迎えた「日川白鳳」の収穫が行われた。収穫作業では、品質を守るため紙で覆われた桃の実を素手で丁寧にもぎ取り、肩に掛けたかごに取り分けていき、かごいっぱいになるとトラックの荷台で出荷用ケースに1つずつ丁寧に並べていった。
森さんは「今年は例年より糖度の高い桃が多い。消費者が笑顔になるよう一生懸命作ったので、たくさん食べてほしい」と笑顔で話す。
6月下旬にかけて「日川白鳳」がピークを迎え、以降、7月上旬から「白鳳」、7月下旬の「川中島白鳳」を経て、9月の「ゴールデンピーチ」まで順に収穫。市内のスーパーやJA直売所をはじめ、名古屋や岡崎、浜松などの各市場へ合計500トンを出荷する予定。