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豊田市民芸館で雑誌「工藝」テーマに企画展

 豊田市民芸館(豊田市平戸橋町)第2展示室で並べられている雑誌「工藝」

 豊田市民芸館(豊田市平戸橋町)第2展示室で並べられている雑誌「工藝」

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 豊田市民芸館(豊田市平戸橋町)で現在、企画展「雑誌『工藝』の美」が開催されている。

豊田市民芸館で雑誌「工藝」テーマに企画展

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 雑誌「工藝」は1931(昭和6)年に創刊され、思想家・柳宗悦を中心に編集刊行された民芸運動の機関誌で、雑誌そのものが「工芸的な作品」であるべきという考えの下、用紙には各地の手漉き和紙が用いられ、表紙の装丁や小間絵は民芸運動で同じ志を持った作家らが担当した。柳らが新しく見出した工芸品を次々に特集し、地方の産地の紹介や歴史の記述、生産技法の分析といった豊富な情報に加え、小間絵や写真図版を充分に活用して編集された。

 同展では、雑誌「工藝」全120冊を一挙に公開するとともに、同館が所蔵する民芸作家の作品も併せて展示している。

 会場の第2民芸館には、雑誌「工藝」が発刊された1931(昭和6)年1月の第1号から、1951(昭和26)年1月の第120号までを、発刊の年ごとに並べて展示。年ごとに趣きの違う表紙などを楽しむことができる。

 このほか、芹沢銈介や富本憲吉、三代澤本寿ら、雑誌「工藝」の発刊に尽力した作家のびょうぶや版画集、小間絵の複写のほか、柳宗悦の著書などの関連作品も展示。柳らが民芸の「美の基準」を具体的に提示するために世に送り出した雑誌「工藝」の世界を感じることができるようにする。

開館時間は9時~17時。月曜休館(祝日は開館)。入館無料。8月28日まで。

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