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豊田西高スーパーサイエンス科学部、下水汚泥でトマト栽培の研究成果発表

「市民科学発表会」で下水汚泥の利活用に関する研究成果を発表した愛知県立豊田西高校スーパーサイエンス科学部(SS部)部員。

「市民科学発表会」で下水汚泥の利活用に関する研究成果を発表した愛知県立豊田西高校スーパーサイエンス科学部(SS部)部員。

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 豊田市役所(豊田市西町1)で8月4日、「市民科学発表会」が開催され、愛知県立豊田西高校スーパーサイエンス科学部(SS部)が下水汚泥の利活用に関する研究成果を発表した。

豊田西高スーパーサイエンス科学部、下水汚泥でトマト栽培の研究成果発表

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 同部は、豊田市が下水道の役割や重要性などを目的に推進する「下水道の見える化」との取り組みと共同し、昨年度から同市の浄水センター「あすけ水の館」の下水汚泥を活用したトマト栽培の研究に取り組んでいる。

 この取り組みが評価され、国土交通省が主催する市民科学発表会への参加が決まった。当日は、同部の部員6人をはじめ、部顧問や市職員らが集まり、豊田市役所の会議室からオンラインで全国の参加者に向けて発表した。

 今回、取り組みを発表したのは、横浜市立富岡中学校、横浜市立舞岡中学校、岡山理科大学付属高校、豊田西高校の4校で、3番目の発表となった豊田西高校は、「下水道で旨(うま)いをつくる」をテーマに、これまで行ってきたトマト栽培の成果を発表。取り組みの目的や活動実績について報告した後、「蓮花(れんか)」と呼ばれるトマトの品種を使い、汚泥を用いた時と使わなかった時の生育の違いを比べる測定条件や、実際にどのように育ったのかを写真やグラフで示すなどして説明した。

 講評では、アドバイザーから「タイトルが魅力的」「目的が明確」などの意見が寄せられ、実験結果について質問を受けた場面では、生徒がデータを基にハキハキと答える姿も見られた。

 同高では今回の栽培実験で得られた研究データを生かし、今後はホウレンソウや小松菜などの葉物野菜の栽培実験を予定している。

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