「とよたまちなか芸術祭」が10月8日、豊田参合館・豊田市中央図書館(豊田市西町1)、豊田市近代の産業とくらし発見館(喜多町3)などで始まった。
同イベントは、中心市街地で気軽に文化芸術に触れる機会を創出する目的で、公共施設や商業店舗などを会場に作品展示・パフォーマンス・マルシェなどを行う芸術祭。2020年度から毎年開いている。
本年度は、アートの語源であるラテン語の「アルス(才能や技術)」という言葉を手がかりに、産業都市としての側面にフォーカスし、ゆかりのある産業・伝統などの歴史的側面をなぞりながら、その根幹にある人の発想力や創造力といった知性的な営みにスポットを当てた「知の技術」をテーマにしている。
開幕当日の8日には、参合館前広場と豊田市駅東口まちなか広場「とよしば」を会場に、「アート」と「本」にスポットを当てた「ブックマーケット」が行われた。
「とよしば」ではアートグッズや手作りの本などの展示をはじめ、祟化館中学校美術部員43人が大型バスの側面をキャンバスに見立てチョークを使ってライブで作品を仕上げていく「大型バスチョークアート」や、子どもたちがクレヨンを使って自由に絵を描く「らくがき美術館」などの体験ブースも行い、自由な雰囲気の中、思い思いに絵画を楽しむ様子が見られた。
参合館前広場では、ダンスや歌唱などのパフォーマンスが行われ、足を止めてパフォーマンスを観覧する人でにぎわいを見せた。
豊田市文化振興課の太田さんは「気軽にフラッと立ち寄って、作品を見てもらえれば」と来場を呼びかける。
10月30日まで。