豊田市駅東口まちなか広場「とよしば」(豊田市喜多町2)で11月19日、「ともともフェスタ」が開催され、挙母木綿や久留米絣などで仕立てた衣装を用いたファッションショーが行われた。
豊田市駅前でファッションショー 挙母木綿など伝統的織物の魅力発信
同フェスタは、マルシェイベントの企画をテーマに同施設運営管理会社が企画した「とよしばスクール3期生」修了生の加藤智江さんが「豊田のものづくりの原点」をテーマに企画したもの。伊勢神宮に奉納される「稲武の絹」や江戸時代末期から市内に伝わる「挙母(ころも)木綿」、かつて主要産業だった養蚕に着目し新たなブランドとして立ち上げられた「豊田シルク」、1915(大正4)年に豊田佐吉氏が開発した豊田自動織機Y式で織った「久留米絣(がすり)」などの魅力を伝える内容を中心に、キッチンカー4台を含む10ブースが出店した。
ジビエバーガーや唐揚げ、コーヒーなどの飲食をはじめ、アクセサリー作りや手相鑑定などの体験ブース、挙母木綿や豊田シルク、久留米絣の小物などを販売するブースなども設けられ、家族連れがスタッフ店員との会話を楽しみながら商品を手に取り、買い物を楽しむ姿が見られた。
目玉として行われた「挙母木綿&久留米絣(がすり)ファッションショー」には、挙母木綿や豊田シルク、久留米絣で仕立てたジャケットや和装などを身にまとった22人の市民が参加。思い思いにランウェーランウェイを歩き、途中、太田稔彦豊田市長も飛び入り参加して、市内で受け継がれる伝統的な織物の魅力を発信していた。