豊田市コンサートホール・能楽堂(豊田市西町1)で1月21日、「とよた防災コンサート」が開催される。主催は、とよた防災啓発推進協議会。
同協議会は、市民や地域の防災・減災意識の向上と普及を図ることを目的に、豊田市や豊田市社会福祉協議会、愛知工業大学、あいちNPO市民ネットワークなどで構成する。
今回、1972(昭和47)年7月に藤岡・小原地区を中心に豊田市で大きな被害をもたらした豪雨災害「47災害」から50年の節目に当たることから、音楽や映像を通して住民の心を通い合わせ、豊田市民が「47災害」について共有し合える機会を設けようとコンサートを企画した。
当日は、豊田市消防音楽隊や豊田市ジュニアオーケストラ、同市出身で東京芸術大学大学院を修了したバイオリニスト・大光嘉理人さんと同大大学院在学中のピアニスト・渡辺友梨香さんら豊田市に縁のある演奏家が幅広いジャンルの楽曲を披露。演奏の合間には、被災の風化を防ぐため、小原地区や藤岡地区で被災経験を持つ語り部による被災体験などを語るパネルディスカッションや、東京大学大学院の蔵治光一郎教授による講演などを行う。
同コンサートを担当する豊田市防災対策課の谷口さんは「幅広い世代の方にお越しいただき、いざという時の備えや心構えを身につけ、防災力向上につなげてもらえれば」と参加を呼びかける。
観覧希望者を現在、「あいち電子申請」で受け付けている。