豊田市近代の産業とくらし発見館(豊田市喜多町4)で現在、閉館前最後の企画展「ありがとう発見館 17年のあゆみ」が開催されている。
3月末で閉館 豊田市近代の産業とくらし発見館で「ありがとう展」
同館は2005(平成17)年の開館以来、17年間にわたり地域の近代の歴史を伝え、多くの市民に親しまれてきたが、「(仮称)豊田市博物館」の開館準備のため3月31日で閉館する。
閉館に当たり、これまでの活動を記録した冊子「発見館のあゆみ」の発行を記念して開く同展。企画展のポスターやチラシ、百々(どうど)貯木場や養蚕農家のジオラマなど約180点の資料を展示している。
中でも1915(大正4)年~1930(昭和5)年に使われた百々貯木場の最盛期の様子を約100分の一のスケールで再現したジオラマは、縦横共に1メートルを超える大作。矢作川上流で買い付けた木材を貯木場に集め、陸に運ばれていく様子が一目で分かる。
会場には、木のパズルや、雪の結晶に見える万華鏡、繭を台の上から転がして遊ぶ「まゆコロ」など、これまで発見館の体験講座で作成したもので遊ぶことができる体験コーナーも設け、養蚕の歴史に触れることができるようにした。
関連行事として、3月12日にギャラリートークを行い、最終日となる3月31日の来館者には、数量限定で冊子「近代遺産探訪案内」を進呈する予定。
開館時間は9時~17時、月曜休館。入館無料。3月31日まで。