「豊田市農林畜産物品評会・桃の部」が7月13日、イオンスタイル豊田(豊田市広路町1)の農産売場横の特設会場で開かれた。
同品評会は、生産者が互いに競いながら品質向上を目指しより良いものをより安全に消費者に提供するとともに、農林畜産物の振興と消費拡大を目的に、豊田市農産物ブランド化推進協議会と豊田市が開催しているもの。
同市内では49軒の桃の生産農家が「白鳳」をはじめ9種類の品種の桃を栽培しており、昨年度の出荷量は約500トン。「豊田のもも」として毎年、多くの人に親しまれている。
今回は桃が審査対象となる品評会が行われ、1~20の番号の付いた桃が3個ずつ、合わせて60個がテーブルに並べられ、愛知県豊田加茂農林水産事務所の職員をはじめ4人が審査を担当。色や大きさ、形がそろっているか、傷がないかなどの「見た目」と、糖度の測定の後に、味や香り、肉質などを採点する「実食」があり、審査員は各項目について、一つ一つ丁寧にチェックを行っていた。
審査員の審査後、一般の買い物客も参加し、消費者の目線で「おいしそうで、買いたい」と思う桃を選び、その番号にシールを貼って投票した。
審査の結果は、以下の通り。金賞=梅村釼二さん(乙部町)、銀賞=加藤明彦さん(舞木町)、銅賞=那須一徳さん(乙部町)、店長賞=山田正義さん(本徳町)、消費者賞=川上浩司さん(乙部町)。
愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課主任の山本三鶴さんは「十分に甘さがのっていておいしさを感じていただけるものになっている。9月までいろいろな品種が楽しめるので、自分がおいしいと思える桃を探してもらいたい」と呼びかける。