「ドッキー作りワークショップ~古代の土器を食べちゃおう~」と題した講座が8月5日、みよし市図書館学習交流プラザ「サンライブ」(みよし市三好町)で行われた。
みよし・サンライブで土器型クッキー作り体験 焼き物の歴史を身近に
古代の焼き物の破片をまねたクッキー「ドッキー」を作ることを通して、約1000年前に同市エリアで盛んだったとされる焼き物の歴史や文化について学んでもらおうと、毎年この時期に開催している。
当日は、午前・午後の部、合わせて約30人が参加し、歴史民俗資料館の学芸員やスタッフの指導の下、市内でよく発掘される「須恵器」と「灰釉(かいゆう)陶器」をイメージしたドッキー作りに挑戦した。
ドッキーの作り方を教えるのは、みよし市などで料理教室の講師を務める高倉恵さん。レシピは高倉さんが考案したオリジナルのもの。みよし市で出土する2つの陶器を表現するため、黒ゴマと豆乳を混ぜたペーストを入れて黒い生地にしたり、緑色のあめをのせて1分程度再加熱することで、陶器の表面のような光沢を出すなど工夫を凝らす。
初めに、高倉さんが手本としてドッキーの生地の作り方を実際に見せながら参加者にレクチャー。その後、テーブルに戻った参加者は、バターや砂糖、薄力粉など、材料をボールに入れて混ぜ合わせて生地を作り、作った生地をナイフで切って黒皿にのせ、2種類のドッキーをオーブンで焼き上げた。
子どもの参加者が多かったこともあり、保護者やスタッフのフォローを受けながら調理し、でき生地を触って「粘土みたい」と笑う姿や、土器の破片らしさにこだわって形や模様をつける様子も見られた。