和紙を使った作品を展示する「PAPER CONNECT TOYOTA(ペーパー・コネクト・トヨタ)2023」が9月2日・3日、豊田産業文化センター(豊田市小坂本町1)内の「喜楽亭」で行われた。
豊田国際紙フォーラムのレガシー継承 「喜楽亭」でペーパーアート展示
同イベントは、2021年に同市で開催された国際紙団体「IAPMA(イアプマ)」に所属する作家の展覧会「豊田国際紙フォーラム」の意義を継承し、紙を主体とした芸術文化の振興と、豊田市小原和紙のふるさとの和紙文化創造拠点化を図ろうと、豊田市小原和紙のふるさと・和紙よいフェスタ実行委員会が企画した。
豊田国際紙フォーラムの意義を継承していく意味を込め、「コネクト」をテーマに、豊田市在住の作家や愛知県立芸術大学の学生・講師らが手がけた作品44点を展示。立体・平面作品など、それぞれの建物や空間の特徴に合わせた創造性豊かで多様な作品が並べられた。
小原和紙の魅力を伝える団体によるワークショップをはじめ、「とよた繊維トーク」と題したシンポジウムも開催。小原和紙のふるさとの職員や稲武地区で伝統的な養蚕を行っている古橋会代表らが議論を交わす交流イベントなども行われた。
アート団体「SHIMAYAGI ART」代表で、同イベントのディレクターを務める山岸大祐さんは「作家同士の交流の場になったことや、和紙のワークショップに参加した子どもが親子で展示を見に来てくれたことなど、テーマである未来につながるようなイベントになりうれしい」と笑顔で話し、手応えを感じたという。