「豊田市SDGs認証制度」のキックオフ記念会合が10月24日、名鉄トヨタホテル（豊田市喜多町1）で開かれた。

「豊田市SDGs認証制度」キックオフで記念会合　認証状授与も

　豊田市SDGs認証制度は、豊田市が「共働によるまちづくりパートナーシップ協定」を締結している豊田商工会議所・豊田信用金庫と連携し、市内事業者がSDGs達成に向けて取り組む活動について認証するもの。

　「環境」「社会」「ガバナンス」「地域貢献」の4分野、約80項目の達成度に応じて、豊田市が評価の高い順に3区分で認証を行い、補助金上限額の上乗せや入札加点などに加え、信頼度の向上や顧客・取引先の拡大の効果も期待でき、持続可能な経営に向けた指針としても活用できるという。

　第1回認証事業者として最上位認証の「ゴールド」に選ばれた施設管理会社「ホーメックス」と自動車部品メーカー「豊田鉄工」への認証状授与式が10月19日、行われた。24日は、上位認証の「シルバー」12事業者、「ブロンズ」認証の29事業者に対する認証状授与式やミニセミナー、交流会などが行われ、認証事業者や豊田市の関係者、制度に関心を持つ事業者らが出席した。

　冒頭のあいさつに立った安田明弘副市長らは「この認証制度は、かなりハードルが高いものだったが、事業者からの申し込み申請がすぐに埋まり、豊田市の底力を感じた。これがゴールではなくスタートなので、今後は県内に横展開するなど、さらに広げていきたい。第2回の申請にも奮ってチャレンジしていただければ」と今後の発展に期待を寄せた。

　その後、「今すぐに取り組むべき、SDGs推進企業・団体のための情報発信」と題し、法政大学デザイン工学部・川久保研究室リサーチアソシエイトの照屋友紀さんによるミニセミナーが開かれ、質の高い情報発信の重要性の説明や、ノウハウや課題を持ち寄るための場として利用可能なオンラインSDGsプラットフォームの紹介などが行われた。