「学生によるまちづくり提案事業」の実施報告会が3月10日、豊田市青少年センター(豊田市小坂本町1)で行われた。
青少年センターで「学生によるまちづくり提案事業」報告会 学生ら成果発表
高校生以上の学生で構成するグループまたは個人が、まちのにぎわいづくりや豊田市の情報発信につながる企画を提案し、青少年センターの職員やコーディネーターによる研修を受けて、企画を実施する同事業。本年度は、高校・高専生7人と大学生17人の合わせて24人が参加。6つのチームに分かれて、昨年7月からさまざまなプロジェクトを行ってきた。
この日行われた報告会では、コーディネーターを務めた野崎安澄さんが、事業についての目的や狙い、プログラム全体の流れなどを説明。本年度の特徴として「グループ単位での応募が増加したこと」「企画が多様であったこと」「地域・団体・人との新たなつながりが生まれたこと」の3つを紹介した。
その後、6チームが報告会を行い、豊田東高校の5人で結成された「とよたひがしっこ」が、市内の洋菓子店などから回収した卵の殻を利用したボトルアートのワークショップの実施について、プロジェクトを進めている時の気持ちの変化をバロメーターに表しながら発表。「間違いや失敗ばかりに目を向けるのではなく、いかに皆でそれをカバーできるかなど、数えきれないほど多くの事を学べた」とまとめると、会場からは大きな拍手が送られた。
豊田市を舞台にした子ども向けすごろくを作成した愛知教育大学の4人で構成する「FKMグループ」の発表では、すごろくで登場した場所やものを裏面で詳しく紹介することで、保護者が調べる手間を省くように工夫したこと、配布後のアンケートでうれしい感想をもらえたことなどを紹介。6チームの参加者は約半年に及んだプロジェクトに一定の手応えを感じていた。