ミツバチによる受粉作業が4月11日、豊田市福受町の梨畑で始まった。
同市南部の福受地区では約5.9ヘクタールの畑で梨を栽培しており、桜が散り終わるころ、ミツバチを使った受粉作業を毎年行っている。
ミツバチを使った受粉は50年以上前から続けられているもので、今年は寒い日が続き、昨年よりも7日ほど遅くなったが、晴天となった11日には、畑に設置された巣箱からミツバチが元気に飛び出した。
梨は異なった品種でないと受粉しない性質を持っており、受粉に使うミツバチは安城市の養蜂家から借り受けたもの。JAあいち豊田・梨部会の副部会長、青木孝行さんの梨畑では、巣箱から飛び立った約8000匹のミツバチが40アールの畑の中、白い梨の花に取り付き、花の中を動き回ることで花粉を集め、さまざまな花を行き来することで梨の受粉を行う。
青木さんの畑では、主力となる「幸水」をはじめ、「愛甘水」や「あけみず」、ジャンボ梨「愛宕」など8品種を栽培。今後、10日から2週間程度で受粉作業が終わると、摘果作業が行われ、7月中旬ごろから順次収穫作業を行い、11月ごろまで出荷作業が続く。