「令和6年度 みよし市水防訓練」が5月12日、西一色町地内の境川左岸・河川敷で行われた。
集中豪雨などによる洪水を想定した同訓練は、ゲリラ豪雨や台風などによる水害時の被害の軽減と日頃から防災意識を高めるため、毎年、梅雨を間近に控えたこの時期に行っている。
訓練には、尾三消防本部、みよし市消防団、みよし市職員、みよし市議会、みよし市区長会、みよし市災害支援協定を締結しているトヨタ自動車の防災担当者など約200人が参加した。
訓練は、午前7時に緊急連絡網を通して市職員に参集の指示が出され、被災情報の情報収集訓練などが行われた。参集指示が出されてから1時間30分後の8時30分には、消防や行政、各団体の防災担当者らが境川左岸・河川敷の訓練会場に集結。団体の代表者が災害対策本部長である小山祐みよし市長に参加人数の参集報告を行った後、土のうを使った「水防工法訓練」、水(すい)のうを使った「家屋内浸水防止訓練」、ドローンを用いた「災害状況把握訓練」などを行った。
このうち、女性消防団や市議会議員などを対象に行われた「家屋内浸水防止訓練」では、家庭の風呂の残り湯やごみ袋を使って土のうの代わりとなる水のうを作る体験が行われ、尾三消防本部の消防隊員が水のうを使った屋内の浸水予防を指導した。
訓練の最後には、みよし商工会建設部会による「大型土のう作成・設置訓練」を行い、1トンの土が詰められた大型土のうがトラックで会場に運ばれ、荷台に詰まれた土のうをクレーン重機で持ち上げ、川沿いに積んでいく様子を参加者全員で見学し、全ての訓練が終了した。
訓練終了後、小山市長が「今日の訓練を通して、それぞれの団体の中でも備えていただき、減災・防災に努めていただきたい」と講評すると参加者は真剣な表情で耳を傾け、改めて防災の意識を高めた。