「ともにつくる『とよたのミライ』豊田市次期総合計画中間報告会」が6月15日、豊田市福祉センター(豊田市錦町1)で開かれた。
豊田市総合計画とは、市民と行政が共に取り組む、これからの豊田市のまちづくりの「将来像」を描き、それを実現するための方向性を明らかにする最も基本となるもの。同市では、現行の第8次総合計画が本年度で終了することから、「第9次豊田市総合計画」の策定を進めている。
「第9次豊田市総合計画」は、長期を展望して設定する普遍的なまちづくりの方向性と、2030年までの5年間で特に注力する取り組みの方向性の2つを軸に構成。同市を取り巻く環境の変化や、予測困難な社会の中で常に施策を見直しながらまちづくりを進める羅針盤と位置付けられている。
報告会は、現在までの総合計画の検討状況を市民に示すとともに、「とよたのミライ」を共につくっていくための意見交換の場として開かれ、当日は事前に申し込みのあった237人が来場したほか、70人がライブ配信を視聴した。
太田稔彦豊田市長は「今日の報告会は、第9次豊田市総合計画の策定にあたり、広く市民の皆さんの意見を伺いながら肉付けしていきたいという思いで開催した。この会が皆さんにとって価値のあるものになれば」とあいさつした。
会では、初めに「第9次豊田市総合計画」の検討状況についての動画を上映。続いて、豊田市総合計画審議会の会長で今回のファシリテーターを務めた東京大学大学院教授の牧野篤さんら5人によるパネルディスカッションが行われ、豊田市の良いところや、どのようにすれば街が良くなるか、などの話題で意見交換した。
この中で、「豊田市の好きなところ」「未来のとよたに向けて必要なこと」について市民にインタビューした映像も流れ、うなずきながら視聴する参加者の姿も見られた。
終盤には参加者からの質問に市の担当者が答える時間を設けたほか、太田市長と牧野会長による対談も行われた。