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ユネスコ無形文化遺産「綾渡の夜念仏と盆踊」 足助・旧鈴木家住宅でPV

PVを楽しむ人の様子

PVを楽しむ人の様子

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 ユネスコ無形文化遺産「綾渡の夜念仏と盆踊」のパブリックビューイング(PV)が8月10日、旧鈴木家住宅(豊田市足助町)で行われた。

ユネスコ無形文化遺産「綾渡の夜念仏と盆踊」 足助・旧鈴木家住宅でPV

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 「綾渡の夜念仏と盆踊」は、盆の夜に、地域の人びとが行列を作って歩きながら、所定の位置で立ち止まって鉦(かね)を打ち念仏を唱和する夜念仏と、三味線や太鼓などの楽器を使わず「音頭とり」が歌う曲に合わせて下駄の足拍子だけで手踊りを踊る盆踊りのこと。1960(昭和35)年から「綾渡夜念仏と盆踊り保存会」によって保護され、2022年11月30日にはユネスコ無形文化遺産に登録された。

 当日行われたパブリックビューイングは、平勝寺の境内で行われている「綾渡の夜念仏と盆踊」を旧鈴木家住宅でライブ配信することで、より多くの人への魅力発信と文化の継承を図るとともに、旧鈴木家住宅の施設も見学してもらおうと昨年から実施している。

 会場である旧鈴木家住宅では、道に面した正面の障子が取り外され、外を歩いている人たちからも見られるよう、主屋の中に設置されたスクリーンに配信映像が映し出された。外で立ち止まって中の映像を見る人や、主屋の畳に腰かけてうちわを片手に念仏と鉦の音が作り出す厳かな雰囲気に感じ入る人など、思い思いに足助地区の風流踊りを楽しんだ。

 併せて、歴史的な町並みの街道沿いに竹かごと和紙で作った円筒形のあんどん「たんころりん」の明かりを並べ夏夜の情緒を演出する催し「たんころりんの夕涼み」が行われており、あんどんが並ぶ街並みを見に訪れた観光客も興味深そうに夜念仏の映像を楽しんでいた。

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