「食べまい豊田のお米プロジェクト」初出荷式が9月5日、あいち豊田農業協同組合(JAあいち豊田)上郷集出荷場(豊田市上郷町)で行われた。
「食べまい豊田のお米プロジェクト」は、消費者の農産物に対する安全・安心思考が高まる中、愛知県下1位の収穫量を誇る豊田市産米の消費拡大を目的に、豊田市、JAあいち豊田、トヨタ生活協同組合(トヨタ生協)が2015(平成27年)から共同で取り組んでいるもの。
同プロジェクトの開始以降、JAあいち豊田の産直店舗やトヨタ生協が運営するメグリア各店での販売に加え、地元企業であるトヨタ自動車の食堂で消費されるなど、年々取扱量が増えており、初年度の590トンから1020トンに、ほぼ倍増している。
今年の新米「コシヒカリ」の出荷に合わせ、プロジェクト開始以降初めて開かれた「初出荷式」には、プロジェクトを推進するJAあいち豊田の石川尚人代表理事組合長やトヨタ生協の加藤昭夫理事長、来賓として太田稔彦豊田市長らが出席。
JAあいち豊田の石川組合長は「日向灘沖の地震や台風の影響で、多くの消費者が備蓄のための米を求め一時品薄となったが、本日、無事に新米の初出荷を迎えることができた。今年は酷暑とカメムシの大量発生もあったが、平年並みの出来で、昨年よりも品質が良いので、多くの人に手に取ってほしい」とあいさつ。メディアなどで伝えられる米不足については、今回の「コシヒカリ」に続き、「ミネアサヒ」「大地の風」を順次出荷し品薄の状況が解消されていくと説明した。
トヨタ生協の加藤理事長は「今年も消費者と生産者の顔が見え、話ができる関係で、『安心』『安全』な地元産の米をJAあいち豊田、豊田市と共に届けることができる。品薄と言われているが、安心して購入してもらえれば」と呼びかけた。
その後、炊きたての新米の試食や初出荷を記念したテープカットが行われ、出席者らはJAあいち豊田の宣伝部長「こめったくん」、先週就任したばかりの「とよたPR大使」と共に、地元産の新米を積んだトラックの出発を拍手で見送った。
本年度、JAからトヨタ生協へは1020トンの豊田市産米の出荷を予定しており、トヨタ生協「メグリア」各店では9月7日から販売が始まる。