豊田小原「限界音祭」とよたデカス2024が10月26日、丸普窯業原料の採石場(豊田市東郷町)で開催された。
豊田・小原で「とよたデカスプロジェクト」 採石場で爆音イベント
豊田市の魅力を市内外へ発信するためのアートプロジェクトの企画案を募集し、実現をサポートする事業「とよたデカスプロジェクト2024」の採択事業として行われた同イベント。限界まで大きな音を出すというアート体験として、デザイン事務所に勤務する水野茂朋さんが企画し、岐阜県境に近い豊田市小原地区にある丸普窯業原料の伊藤大悟社長に協力を呼びかけて開催した。
当日は、市内外からミュージシャンや芸術家ら約20人が参加。同採石場で採取される石の種類や用途、事業概要について伊藤社長から説明を受けながら、約15分かけて会場まで歩いて登った。
山頂付近に設けられたイベント会場では、参加者が音楽ライブ用スピーカーに参加者が持ち込んだ楽器や音響機器などをつなぎ、10分の持ち時間の中で、ロックやラップ、クラシック、電子楽器などのライブ演奏をはじめ、自身が好きな音楽や心拍音などを再生した。時折、参加者同士が交流し、一緒にパフォーマンスを披露する場面も見られ、非日常の体験を楽しんだ。
会場を提供した丸普窯業原料の伊藤社長は「小原地区は過疎化が進み人口が減っているので、まずは多くの人に地元の魅力を知ってもらうことが一番と思い、開催に賛同した。自分では、普段選ばないさまざまなジャンルの音楽を聴けたのが楽しかった。ゆくゆくは地元の一大イベントにしていきたい」と話す。